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ケール(kale)はアブラナ科の緑黄色野菜です。
イタリアの海岸から山地にかけた一帯が原産地です。キャベツやカリフラワー、ブロッコリーの原種とされ、日本へは江戸時代に渡来したといわれています。苗の段階ではキャベツそっくりですが、成育してもキャベツのように結球はしません。
1本の高さが2メートル近くになるものもあり、一枚の葉は200〜300グラム位になります。
病害虫や冬の霜や雪にも強いため、一年中用いられてきました。
ギリシャ/ローマ時代には薬用として使われ、中国では強壮剤として用いられてきました。栄養的にも、各種ビタミン・ミネラル・カルシウム・食物繊維を豊富にしかもバランスよく含んだ”野菜の王様”とも言われる野菜です。
代謝機能に欠かせないγーアミノ酪酸(ギャバ)が特に多いことでも注目されており、食生活の多様化により、現代人に不足している栄養をしっかりと補ってくれます。
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8月
遠赤青汁ではケールを種から育てています。堆肥を入れて育てた土に、種を撒いていきます。1週間くらいで芽が出てきます。朝晩の水やりは欠かせないため、苗を育てはじめると休みがありません。日々の成長が楽しみのひとつです。 |
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9月
1か月くらいすると葉もしげってきて、ひとつひとつの苗がしっかりしてきます。ビニールハウスで生育させるのですが、中の温度は40度を超えて温度計が間違っているのではないかと思うくらい温度が高くなります。適度に風を送ったり、朝晩水やりを欠かさず行い、苗は元気に育っていきます。 |
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10月
苗が成長し15センチくらいの大きさになると圃場に直接植えていきます。これは定植と呼ばれます。
若葉のうちは色も薄くやわらかで、そのままでも食べれそうですが、まだまだ成長とともに栄養価も増加します。
苗のうちはほとんどキャベツと変わらないケールですが、結球せず葉はどんどん空に向かって伸びていきます。(結球=葉が包み込まれて丸く成長する様子、キャベツ等) |
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11月
定植後、1ヶ月ほどで大人の手のひらを超える成長ぶりです。本格的な冬を迎えるために、葉に栄養をどんどん蓄えていきます。 |
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12月
冬を迎え霜が降りてもケールの葉は色が変わることはありません。愛媛県にも数回雪が降ります。雪をかぶっても、ケールは色が変わったり、しおれたりすることなく成長します。
このたくましさが生命力の強い野菜と言われる理由です。 |
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1月
冬の寒さを乗り越えて、葉の色も濃く厚みも増して甘みの出た、栄養価の高いケールを収穫します。収穫はすべて手作業で行います。寒い圃場で腰をかがめての作業は大変重労働ですが、一枚一枚丁寧に収穫しています。
手折るとボキボキと音がします。しっかりと水分を含み、みずみずしいケールが育ちました。 収穫されたケールはその日のうちに、保冷車で工場へ運ばれ、洗浄されます。新鮮さを失わずに直送!時間との戦いです。 |
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4月
ケールはアブラナ科の植物です。収穫後には、菜の花に似た黄色い花が咲きます。農場には一面黄色の花畑が広がり、ケールの種を育てます。 |
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7月
種を取るために、花が咲き終わった後にケールは刈り取られ、ビニールハウスの中に干して乾燥しておきます。乾燥したケールは枝ごと叩いていくと、さやから種が飛び出してきます。これを集めてまた次の苗を育てます。元気に育ってほしいですね。 |
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冬場は成長がゆるやかなので、味や成分が凝縮した美味しいケールになります。
また、冬の寒さに耐えて育ったケールは葉の色も濃く・厚みも増して成分が凝縮し、おいしくなります。
しかも農薬や化学肥料を使わず、10年以上有機堆肥の土作りを行った圃場で有機栽培しているので、生で食べても美味しい、甘みのあるケールに育つのです。
夏場は青虫が繁殖しすぐ虫食いだらけになるので、農薬に頼らなければ栽培できません。冬場は虫の活動も弱まり、しかも近隣農家からの農薬の飛散も心配ないので安心してケールを栽培することができます。
「有機栽培」では、科学的に合成された肥料や農薬の使用を禁止・土壌改良資材を制限しているのに対して、「無農薬栽培」では農薬は使用しませんが、化学肥料や土壌改良資材は使用しても良いことになっています。
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